ポッドキャストステーション
TBSラジオがポッドキャストをやめた理由
2016年4月にTBSラジオが「ポッドキャスト」のサービスを終了し、新サービス「ラジオクラウド」に移行しました。
私もTBSラジオのポッドキャスト番組はいくつか聴いていたので、とても残念でした。
TBSラジオの編成局の三宅正浩さんと萩原慶太郎さんのインタビューが掲載されていました。
ここから見えてくるポッドキャストの弱点が浮かび上がります。
リスナーが見えない
AppleのプラットフォームであるiTunesを使って配信していますが、Appleからはリスナーの情報は一切提示されません。
そのため、どのような人が聴いているのかなかなか把握しづらいのが現状です。
把握するためには、独自にアンケートを取るなど工夫が必要です。
ダウンロード数が多いですよだけでは、なかなか広告主を説得できなかったようです。
情報化の時代に、リスナーのセグメント情報(年齢や趣味など)が出せないことは厳しかったようです。
サーバー費用
そして、人気番組だったゆえの悩みがサーバー費用です。
かなりのアクセス料だったようで、サーバー費用は年間で数千万円もの費用になっていたようです。
その割に、リスナーからは繋がりにくいとのおしかりを受けていたようで、苦労していたようです。
大企業だからこそ、安価なサーバーにはできなかったのかなと推測いたします。
ラジオ業界の現状
とは言っても、ラジオ業界としては、ラジオを聴いている人の数は伸びているようです。
さまざまなメディアが溢れている時代に、すごいですよね。
ラジコの人気もあるのだと思います。
まとめ
ポッドキャストをどのような目的で実施するのか明確にして配信することが大切です。
ポッドキャストから収益を得るのか、社会貢献なのか、自分の考えを世に残すのか。
そこがあやふやなまま開始してしまうと、目的を見失い、継続できなくなってしまいます。
まずは、配信の目的を考えてみましょう。
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